新元号が『令和』に決定した。
漢字が好きな自分としては、新元号発表はかなり待ち望んだ大イベントだった。
「俺の意表を突けるもんなら突いてみろ!」と言わんばかりに見てやったが、普通に意表を突かれて、負けたと思った。
自分なりにある程度の予想もしていたが、全く当たらなかった。
『令和』、響き的にも字面的にも良いと思う。
今は確かにしっくりこない部分もあるとは思うけど、個人的には意外としっくり来ている。
もっとバカダサい元号かと思っていたので、普通にスタイリッシュなやつが来たなと思った。
なんといっても『令』。
イニシャルが“R”である事も少し予想外だったし、初出の漢字が使われるのも意外だった。
「レイ」は少しソリッドな響きを持っており、どこかクールな印象を持っている。それを「ワ」が少し柔和な印象にしている感もある。
レイワ。Reiwa。うん、意外としっくり来ている。
出典は万葉集。ついに日本古来の書物からの引用ということで、個人的にはかなりテンションが上がった。
「令」の字って、意外と簡単な割に意味合いは知られてなかった気がするんだ。
「命令」の「令」みたいなイメージがあるかもしれないんだけど、「令嬢」の「令」と言えばだいぶ印象が変わるのではないだろうか。
「令」の字は、何事をするにもよい月という意味を持つ「令月」からの引用。
令月という言葉がめちゃくちゃ響き的にも意味的にも良い言葉でビックリした。でも確かに、「嘉辰令月」という四字熟語を聞いたことがあったな。
というわけで、「令」という字にはかなり意表を突かれたのだった。
その陰に隠れて、「和」の字も結構意外だった。
というのも、まさか割と直近の元号の漢字が再来する事はないかなと思ってたので。
「和」の字はお馴染み「昭和」にも使われており、個人的には前に「和」がつく可能性はあっても二文字「和」パターンは無いだろうと除外しておりました。
あと、常識的な範囲内でいうと、近四回の元号のイニシャルと被ることはないだろうというのが前提としてあった。
なので、予想で「M、T、S、H」のいずれかがイニシャルになる元号を上げていたやつは内心バカにしていた。「ねえよ」って思っていた。まぁ、結局やっぱりなかったし。
あとこれは独自の考えだったのだが、「I」と「O」も除外した。
生まれ年を書く際、「I」と「O」は「1」と「0」に似ていて紛らわしい。
そもそも「I」イニシャルの元号は過去にない。「O」の場合は「応仁の乱」の『応仁』が代表的だろう。その他、「応」から始まる元号は数個存在するが、前述の理由で今後は有り得ないと判断。
『安久』に代表されるように、「安」から始まるという予想も多かった。「安政の大獄」でお馴染み『安政』が代表格か。
これに関しては、いろいろ文句言うヤバい人が出てくるんだろうなと思ってたから、無いだろうなと。「A」もなんとなく無いかなと。
「K」も多く予想されていたが、その時点で国的には「Kにはせんぞ!」って意思があったのでは?多く予想されていた時点で「K」も無いだろうなと思ってた。
そういうわけで、自分が予想していたイニシャルは「E」と「Y」だった。
「E」の場合は「永」。「Y」の場合は、過去に『養老』とかあるのだが、敢えて「ユウ」と読む初出漢字を使った元号が定められるのでは?と少しだけ大穴狙いをしてみた。
結果、「レイ」だった。今思えば、何故「R」路線で予想しなかったのか。
いや、勿論有り得るとは思っていたんだけど…ちょっと予想外でした。
「R」は、「暦」で始まるパターンと「霊」で始まるパターンが存在していました。
「霊」ですよ皆さん。『霊亀』って元号が奈良時代にありまして。まぁ今の時代だったら有り得ない二文字ですよね。霊と亀て。
「令」は、鎌倉時代的な古風さもありつつ、現代を象徴するようなソリッド感もあって本当に良い漢字だと思う。
「慶」、「元」、「延」、「寛」あたりが元号特有の古臭さを感じますな。「徳」や「嘉」も。まぁ、それも良し。
号外貰うために将棋倒しになりかけてたりとか、あぁいうのは見ててなんだかなと思いましたが、皆なんだかんだで関心があったんだなと。
SNS普及時代に元号が発表されるという数十年に一度の一大イベントでしたからね。
しかも今回は生前退位だったから、『平成』当時の淡々とした厳粛なムードとは違ってお祭り感も強かったのが良かったかな。
NHKで元号発表観てたら、手話ワイプと元号の漢字が被って、マジでもうちっと考えろよって思ったけどね。
そういえば。
「和」の字は、自分の名前に入っている漢字で。
「令」の字は、自分の名字に入っている漢字の一部分に含まれている漢字で。
まぁ、本名が「和令(かずのり)」だったカズレーザーには勝てんが、自分も元号ネームに甘被りしていたと言えなくもないのだ。
令和も頑張りたいね。
というわけで、2019年5月1日から、日本は『令和』時代に突入します。
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