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聖徳TAISHI

Author:聖徳TAISHI
聖徳TAISHIです。ニコニコ動画で実況をしています。
エレ片とエレキコミックとラーメンズとサニーデイ・サービスとKANA-BOONとクリープハイプが好きな人。
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『M-1 2018』感想

もうなんだかんだで一週間前の事になりましたが、今年のM-1も最高の大会でしたね。

平成最後の今大会、優勝は霜降り明星
コンビ歴僅か6年、二人とも平成生まれの若手がこの戦いを制しました。

まさに、平成最後に相応しい優勝者だったんじゃないでしょうか。
純粋にめちゃくちゃ笑いました。おめでとうございます!!!


今年も「笑神籤」による順番決めで行われたM-1。
トップバッターが如何にもって感じの見取り図だったので、確かに笑いの神様によるお清めが効いてるのかなという気はしました。

なんか、毎年トップバッターは初顔なんですよね。
それでも、トップバッターの重圧を吹き飛ばすような漫才を魅せてくれるのでやっぱり流石だなという気持ちになります。

見取り図の漫才は、トップという事もあって決勝ではあまり評価されなかったけど、好きですよー。
確かに前半部分はそこまで大波が来ないんだけど、その後に効いてくるフリが幾つも入ってますからね。

「マルコ牧師」のボケを皮切りに、良い感じにハマってたと思います。
「あたおか」というワードも見取り図らしくて好きだ。流行らねえかな、あたおか。

2番手はスーパーマラドーナ。正直早かったなー。ラストイヤーだったし、もっと後に観たかったコンビだった。
まぁ、今武智さんが渦中のこのコンビですが…自分はそういうの全然気にしないんで、今漫才見返しても普通に笑っちゃいます。

ただ、審査にもあった通りラストイヤーにしては随分サイコ寄りの攻めた漫才やったなーと思いました。
田中さんが鍵を閉めるくだりが爆発しただけに、その爆発がもっと後に効いてくると良かったんだろうけど、それは出順の都合もあったかなーと思う。

正直準々決勝とかのネタの方が好きだったんですが、ラストイヤーの矜持をひしひしと感じた。
敗退時の武智さんのコメントも、本当に涙出そうになるくらい感動したんだ。なのに、武智何やってんだよー!まぁいいけどー!

3番手はかまいたち。ここも早かったなー。
個人的には、3組の中に残っていてほしかった漫才だったな。めちゃくちゃ完成度高かったと思う。

あそこまで細かい題材の中で、あれだけの喧嘩漫才を作り出せるというのは本当にヤバい。
ちょっとブラマヨの名作「ボーリングの球」漫才を思い出したな。ポイントカードの話題だけでここまで面白くできるというのは。

お客さんを巻き込んでる感じとかも、如何にもその場で口論が繰り広げられているような感じが合って心地よかった。
「分かりにくく説明した」とか山内さんらしい魅力的なボケも多かったし、この漫才は3組に残れなかったっていうのは、今年のレベルの高さを象徴してるのでは。


お次に登場したのはジャルジャル。こちらもラストイヤー組、ラストイヤーの意地を見せつけ最終決戦に残りました!

去年も「ピンポンパンゲーム」という異次元漫才を見せつけたジャルジャル、今年は「国名わけっこ」。
これ凄いネタだった。30代半ばの大人二人がこんなくだらない事で盛り上がってたら、そりゃ笑うしかない。

去年と違う点というと、本当にその場でゲームを楽しんでる感だろうか。
構成が細かい部分まで完全に決まっていた去年と比べて、今年は予選と決勝で国名を繰り出す順番のパターンが違う。

福徳さんは大まかな漫才構成の中で、本当にアドリブで国名を分けていた。そして後藤さんもお客さんの反応を見計らってツッコむタイミングをその場で決めていた。
もはや名人芸というしか他ない。本当に漫才楽しんでるなあという感じだった。「アル、イン、アル、イン!」「ゼンチン、ドネシア、ゼンチン、ドネシア!」のくだりが一番好きだ。

お次も初登場にしてラストイヤー組のギャロップ。
貫禄の漫才という感じだったけど、決勝の空気を上手く掴めないままに終わってしまった。

自分は、他のコンビにはない哀愁漂う自虐感が好きだっただけに、ギャロップが受けた評価に対しては少しだけ悔しかった。
林さんが持つあの哀愁は個性だと思う。そこが伝わり切らないままに終わってしまって残念だ。

そういう意味では、後半戦突入・6番手のゆにばーすも今年は決勝の空気を上手く掴むことが出来ていなくて凄く悔しくなった。
お客さんが妙に重たかった。それに加えて川瀬名人が噛んでしまったりして、導入部分でお客さんを引き込む事が出来なかったんだと思う。

川瀬名人のM-1にかける情熱は重々承知だ。だからこそ、その情熱がまるで空回りしたかのようになってたのが凄く悔しい。
多分、川瀬名人はこんな慰め方されるのが一番嫌いだと思うし、本人が一番その点は分かってるだろうけど。

ゆにばーすは漫才の見せ方が上手い。漫才中のコントで漫才をするとか、アイディアもソリッドだし。今年は最下位に終わってしまったけど、今後確実に男女コンビ初優勝を狙える漫才師だと思ってる。

7番手は敗者復活組・ミキ。プラス・マイナスとの壮絶な戦いを制したミキ。
正直自分はラストイヤーであるプラス・マイナスを応援していたのだけど…ミキも圧倒的実力を敗者復活戦で見せつけていたので、勿論そこに不満は無い。

漫才のスピード感はそのままに、去年と比べると絶妙にわちゃわちゃし過ぎず分かりやすい物に纏まってて流石だなと思った。
終始しゃべくり漫才に徹したにもかかわらず、アクション多めだった去年よりもお兄ちゃんの全力疾走感が増しているのが凄い。

人気も実力も持ち合わせたミキだが、まさか3組に残らないとは…これもかなり番狂わせだ。


さて8番手は、待ってました!!!トム・ブラウン!!!

もう、トム・ブラウンを語り出すと、記事一つ分が埋まってしまいそうなので、詳しい事はまた今度みっちり語りたいなと思う。

「サザエさんの中島くんを5人集めて最強の中島くん“ナカジマックス”を作りたい」という摩訶不思議なみちおさんの導入でお客さんを引き込み、そして一瞬にして置き去りにしていく布川さん。
塙さんの評論が本当にしっくりくる。お客さんがあたかもナカジマックスを待ち望んでいるテンションで語りかけている布川さんが最高に頭おかしくて面白いんだ、この漫才は。

あの「ダメー」というツッコミ、平成最後の大発明なのではないだろうか。

「何なんだよそれ!」とか、「中島くん関係ねえじゃねえか!」とかじゃないんだ。「ダメ」なんだ。
お客さんの皆が待ち望んでいる(と勝手に思い込んでいる)ナカジマックスの製造が失敗した事に対する「ダメ」。

もう、色々言い出したら本当にキリがないので漫才自体の感想はこの辺にして…

かなりお客さんを夢中にさせたとは思うけど、予選で魅せたような大爆発には至らなかったんだろうなと思う。
ホームランか三振かという中で、ホームランには一歩及ばなかったといった感じか。個人的には超場外ホームランだったんだけどね。

しかし、2本目に加藤一二三が出てくる事を伝えた後の「しかも、土の中からですよ?」は最高だったな。あの漫才も最高なので皆に観てほしい。そ~れそれそれ、マンマンマングローブ!


さて、M-1の決勝の舞台がある程度焼け野原になったところで登場したのが、今大会優勝者・霜降り明星。

いやぁ、素晴らしかった。前々から霜降りは面白いなと思ってたけど、決勝でここまで輝いてくれるとは。
ツカミから一気に惹き込んで、何ヶ所も爆発ポイントを作り出し、4分間でその実力を余すことなく発揮していた。

決勝の舞台を縦横無尽に駆け巡り大暴れしたせいやさんのボケに対して、あまりにも的確に、それでいて想像を裏切り、何と言っても超簡潔にツッコむ粗品さん。
「こっから明日、こっから今日!」みたいなせいやさんらしいボケもありつつ、粗品さんのワードセンス光るツッコミも連発されていくので、二人のいいとこ取りって感じの漫才だったな~。

とにかく勢いが素晴らしかった。KOCでのハナコの時も感じたけど、若い力って良いよなあ。いぶし銀とは逆の、若いからこそのとんでもないあの勢いよ!

ただ、いぶし銀というのも素晴らしいのだ。
それを一番感じさせてくれたのが、トリの和牛。ここでトリを引く辺りが凄いなと思う。

正直、出だしは大丈夫か?と思った。「殺す」みたいなワードも飛び出すし、途中まではお客さんの心を掴み切れていないような感じだった。
でもよく考えればこの感情って、去年の「ウェディングプランナー」でも感じた事だった。よく考えれば、和牛がお客さんの心を掴めないまま終わるわけないのだ。

殺す・殺さない論争はあまりにも自然にコント漫才にシフトしていき、まさかの展開を見せていく。
最後の最後に大爆発を持ってくる辺りが素晴らしい。最後の大爆発に向かうためのフリを、しっかりとした時間をかけて作り上げていく感じも流石和牛だ。

ただ、4分間爆発を何度も巻き起こし突っ走った霜降り明星には一歩届かず、和牛は2位通過。1位霜降り、3位ジャル。


最終決戦、トップは3位通過のジャルジャル。
最後の最後で、まさかの挨拶ギャグネタ!そしてその挨拶ギャグのやり合いが、「均等にする」というジャルジャルらしいテーマの下に進んでいく。

1本目以上に二人で楽しんでる感が強くて最高だった。中学生なのかなと思った。多分、二人で漫才をしているときは、中学生のマインドに戻ってる気がする。
もう、やり切ったって感じだと思う。去年、あれだけ面白い漫才で3組に残れずかなり悔しい思いをしただけに。

2位通過の和牛。ああ、凄かった。もうお芝居を観ているような感覚に陥る。
川西さんの「持って来るやろ、本人やから」の一言で導入からグッと掴み、そこから水田さんの理屈っぽいキャラクターが炸裂していく。

相変わらず、川西さんの「言われてないのにやる」感じも最高だ。始めはやや嫌々ながら水田さんの母親役を始めるのに、途中はもうノリノリで「今日はええ天気やからお洗濯物がよく乾くわ」なんて言ってるんだから最高だ。

なんといっても終盤だ。最後の最後で、表情だけで笑いを取った。洗練され尽くした話芸を越えて、表情だけで全ての感情をお客さんを伝えるあの技術!
もはや貫禄の漫才と言っていいだろう。正直、これ観た時点では「霜降りの勢い凄かったけど、これは流石に和牛優勝かな」と思った。

そしてラスト、1位通過の霜降り明星。

「いきなりですが!」「いや楽天カードマンの言い方」というこのツカミだけで、優勝を確信した。和牛には申し訳ないけど前言撤回だ。
1本目の勢いをさらに増して驀進するその姿。優勝に相応しいフルスロットルぶりだった。

「私立!」「しょうもない人生!」などといった粗品さんのパワーワードも炸裂し続けるし、オチも凄く綺麗に決まっていた。
「11、12、13、14、冷房強すぎる!」は、簡潔ながらそのリズム感や語感もかなり洗練された素晴らしいツッコミワードだった。


かなりハイレベルな最終決戦を終え、ラストジャッジ。その結果は、霜降り明星が4票、和牛が3票。
和牛は去年に引き続き3票での惜敗を喫し、これで3年連続準優勝。

かなり悔しかったと思うけど、福徳さんと肩を組む水田さんの姿や、「また2位や~」と言わんばかりににやける川西さんの姿には本当に心打たれた。

松本さんも言ってたけど、今大会には漫才師の一体感があった。
結構重たい空気が続いてた中で、一体となってこの場を盛り上げようという気持ち。それが最終決戦でも感じられて感動した。

そして、最年少チャンピオンが誕生した事に対して漫才師が一体となって喜んでる感じも良かった。
皆が負けた事に納得していて、新たなスターの誕生を見届けているあの感じ。

本当にハイレベルな大会でした。改めて、霜降り明星本当におめでとうございます!!!
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