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聖徳TAISHI

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聖徳TAISHIです。ニコニコ動画で実況をしています。
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ハナコ・かが屋・空気階段『三者三様』感想

だいぶ経ちましたが、ハナコ・かが屋・空気階段の『三者三様』を6月4日に観て参りました。

KOC2018覇者のハナコを筆頭に、今再注目のお笑い第七世代コント師であるかが屋と空気階段を3000円で観れるって半端ないなと思いました。

ライブはコント2本ずつ&企画トークといった流れ。
コントは当然素晴らしい出来だったのですが、企画トークが思いの外最高だったのでここに記していきたいと思います。

かが屋と空気階段の2本は、恐らく時期的に今年のKOCにかけるコントの筈ですから、どうなるか楽しみですね。


企画トークの内容は“欲しい!と思ったコント”。

「なんだこの設定!やられた」であったり、「このコントの台本のフォーマット欲しいな~!」といった若手芸人の羨望を余すことなく見ることができる素晴らしい企画内容。

これは別にネタバレしても大丈夫な内容だと思うので書きます。
でも、一応見たくない人は注意してね。








◆空気階段・水川かたまりが欲しいコント
爆チュー問題シリーズ/爆笑問題
お見舞い(世界一位)/ごっつええ感じ
敬虔な経験/かもめんたる

意外な爆チュー問題というチョイス。そういえば昨日出たムックの「芸人芸人芸人」でも爆チュー問題がやりたいと語ってました。爆チュー問題は姿の可愛さから殴ったり蹴ったりしても視聴者から引かれないという絶妙なバランス感覚が羨ましいとのこと。

そしてごっつのお見舞いコントは「水川かたまりの人生を狂わせたコント」とのこと。手術を嫌がる子供に“世界一位の男”がお見舞いにくるが、何の世界一位かは最後まで語られないという全盛期の松本人志の才気溢れるコント。

敬虔な経験はかもめんたるがKOC優勝した2013年の単独ライブ『メマトイとユスリカ』の最後のコント。全てのコントが最後のコントへと繋がるという演出は数あれど、ここまで綺麗な物はないという作品。菊田さんは「じゃあ全部見なきゃいけないのね?」と相変わらずな反応。


◆空気階段・鈴木もぐらが欲しいコント
服屋/シソンヌ
学校ツアーズ/ごっつええ感じ
予備校/さらば青春の光
突入/しずる

何故か四つ。しかも企画アンケートに理由を何も書かずの四つ。

シソンヌの服屋は犯罪者のやつ。犯罪者が逮捕時に被る布とかを買いに来るやつです。いざコントを語り出すとめちゃくちゃ真面目なもぐらさん。コントにここまでの熱意があるとは意外だったな~。

学校ツアーズは「サラリーマンツアーズ」という遊園地コントの続編。客層もだいぶ世代が若かったためか、このネタを知っている人は会場にもぐらさんただ一人という状況に。

予備校と突入はKOCで披露された名作コントだが、もぐらさん曰く共通点があるという。この2本は「オチから作られているコント」だという。予備校であれば「講師かと思ったら違った」、突入であれば「犯人がいると思ったらいなかった」という、元来であればオチに来るはずのボケからネタを広げているという共通点とのこと。もぐらさんの分析力死ぬほど高かったな。意外だ。


◆かが屋・賀屋壮也が欲しいコント
朝礼/バナナマン
工場/さらば青春の光
古賀/VISUALBUM

朝礼はかが屋二人ともが大好きなコント。賀屋さんは「笑いの金メダル」をドランクドラゴン目当てに見ていたところ、「ボケとツッコミがなくてもこんなに面白いのか!」とバナナマンに感銘を受けたそう。因みに笑いの金メダルは菊田さんも見ていたらしい。数年後、KOCでこのネタが披露され、前からこのネタを知っていたことに鼻高々だった賀屋さん。

そして、さらば青春の光はやはり若手芸人が憧れるような設定を大量に製造するコント師だ。KOC2013で披露された工場、そしてKOC2017で披露された「パワースポット」の、「なんでここまで最悪の設定が考えられるんだ!」というような哀愁漂う世界観がたまらないようだ。

そして古賀!『HITOSHI MATSUMOTO VISUALBUM』という松本人志のコントDVDに収録された一作。板尾さん扮する古賀の奇妙さを描いたコント。4人でスカイダイビングに行ったのに気付いたら一人で帰っていた古賀と、それを上手く責められない3人の絶妙な人間関係を紡いだ作品だ。日常の何気ない一瞬を切り取るかが屋にとって、この作品での板尾さんの顔と出で立ちは憧れのものだろうな~。


◆かが屋・加賀翔が欲しいコント
男爵/ピース
旅人/ロングコートダディ
結婚/天竺鼠

親子のあるある感を“男爵とバケモノ”という非日常で再現した文学作品とも言うべきコント。コントを即興で再現するかが屋の二人が最高に面白かった。というか、加賀さんのお気に入りコントを何故か賀屋さんが解説していた。あと、加賀さんの吸っているタバコはピース。

旅人はABCお笑いグランプリ2017で披露されたコント。このコントを加賀さんが再現して解説するんだけど、その再現度がえげつなかった。要はスナフキン的な旅人がめちゃくちゃ話し下手というコントなのだが、話し下手シリーズは加賀さんの中で後二つあり、それがバナナマン「怖い話」、男性ブランコ「放送室ジャック」。しかし、「旅人が話し下手でもしょうがないよな」と思える哀愁っぷりが羨ましいとのこと。

天竺鼠の結婚は、オールザッツでもやってた将棋の飛車角が結婚するコント。あれはお笑いでもなんでもない自分すら嫉妬した。縦しか進めない飛車と、斜めにしか進めない角が入場してきて、裏返って“成る”ことによって八方向へ進めるようになりボックスステップを踏むという、文章ではもう伝えきれないネタ。誓いの言葉に、飛車は「飛車飛車!」と答えるのに角は「はい」と答えるあたりも天竺鼠のニクいボケ。


◆ハナコ・岡部大が欲しいコント
プロフェッショナル/ロバート
学園祭のカラオケクイズ/ロバート
俺の顔を見ろ/メンバー

まさかの2本ロバート。まずはプロフェッショナルの「ポーン」という効果音をディレクターがその場で当てるというネタ。シェフ山本さんのなんてことないセリフを名言に勝手に仕立てあげる仕組みで、ロバート3人が全力で楽しんでるな~と思えるコント。

学園祭ネタは、大学生のウェイウェイ感を的確に再現し、それでいてコント内容の馬鹿馬鹿しさがしっかりしている良いコント。岡部さんの憧れはロバートらしく、ハナコ秋山さんには「山本さんのようになってほしい」とのこと。秋山なのに。東京03飯塚さんのようなツッコミではなく山本さんの「なんだ~?」を目指してほしいようです。

そしてメンバーのネタは歌ネタ王のあとハナコ内で大ブームになったようで、翌日見ていなかった菊田さんにすぐ見せたらしい。そして岡部さんはツッコミの潮さん側がやりたくてしょうがないみたい。最終的に、メンバーのネタは「あれ、出囃子が終わらないですね」のくだりが一番面白いという結論に。


◆ハナコ・秋山寛貴が欲しいコント
おばはん/ジャルジャル
ミスターメタリック/モンスターエンジン
妖精/コロコロチキチキペッパーズ

おばはんコントの解説をしていたら、賀屋さんが福徳さん役で割り込んできて秋山さんが後藤さん役をやるという流れがあってめちゃくちゃ笑った。そのあと、加賀さんがオチの「やらしいわぁ」を再現していた。とにかくかが屋は先輩のコント大好きなんだな~と思った。

ミスターメタリックは、YouTubeのまとめ動画をコントで再現するという、言わば早すぎたコント。披露したのKOC2011だもんなあ。顔も出さず、ミスターメタリックというキャラクターの登場シーンを延々演じ続けるという独特の表現は確かに憧れの設定だ。

そして妖精。これは、ナダル役を岡部さんにやってほしい!という願望。しかし当の岡部さんは「俺は西野がやりたいなぁ」「俺とナダルでやる」とまさかの返答。「なんで坊主じゃない方をやりたがるんだよ!」とツッコまれていた。


◆ハナコ・菊田竜大が欲しいコント
木野花/かが屋
コールセンター/ラバーガール
電車/空気階段

開口一番、「ごっつええ感じとかそういう番組系のコントを選んでいいんだったらもっとあった」と衝撃発言。

そんな中でも、かが屋の木野花さんコントがお気に入りの模様。ゴッドタンでも取り上げられた、母親へのサプライズのネタですね。菊田さんはネタパレの現場でこのネタを見たそう。面白いと噂には聞いていたが、菊田さんの「博打はしたくない、もしつまらなかったら見た時間がもったいない」という性格上見ていなかったそう。でも、見たら面白かったとのこと。

そもそも、菊田さんはYouTubeでサンドウィッチマンかラバーガールのコントしか見ないらしく、その理由が先述の「博打はしたくない」。若手芸人のネタは外れがある可能性があるため見れないと発言しており、正直ちょっとだけ共感してしまった。そんな菊田さんが押すラバガのコールセンターコントだが、内容については特に覚えておらず面白かったという記憶のみ。

そして空気階段の電車。オンバト復活SPで見た模様。オンバト復活SPも、若手芸人が出ているため見るのを躊躇していたようだが、意を決して見たら面白かったようです。しかし、アンケートには「空気階段にしか出来ないネタ」と、「欲しい」というテーマを完全に放棄した理由を書いていた上に、楽屋で「あの電車のネタ面白いね!」とネタバレ。「舞台上でもっと驚きたかった」と、もぐらさん。

因みに、これ以外に何かあるかと聞くとまさかのはなわ「佐賀県」という衝撃の返答。「15年前よくあの曲聴いてた」と発言し、「曲なんじゃねぇか!」と思い切りツッコまれていた。








とりあえず、自分の備忘録としてはこんな感じです。

羨ましいコントの設定を真摯に語る姿や、先人のコントを再現して笑い合う姿がとても面白かった。

このユニットライブは定期的に行っていきたいとのことだったので、次も観に行きたいな。いつか、KOC王者3組のビッグライブになることを信じてね。
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『M-1 2018』感想

もうなんだかんだで一週間前の事になりましたが、今年のM-1も最高の大会でしたね。

平成最後の今大会、優勝は霜降り明星
コンビ歴僅か6年、二人とも平成生まれの若手がこの戦いを制しました。

まさに、平成最後に相応しい優勝者だったんじゃないでしょうか。
純粋にめちゃくちゃ笑いました。おめでとうございます!!!


今年も「笑神籤」による順番決めで行われたM-1。
トップバッターが如何にもって感じの見取り図だったので、確かに笑いの神様によるお清めが効いてるのかなという気はしました。

なんか、毎年トップバッターは初顔なんですよね。
それでも、トップバッターの重圧を吹き飛ばすような漫才を魅せてくれるのでやっぱり流石だなという気持ちになります。

見取り図の漫才は、トップという事もあって決勝ではあまり評価されなかったけど、好きですよー。
確かに前半部分はそこまで大波が来ないんだけど、その後に効いてくるフリが幾つも入ってますからね。

「マルコ牧師」のボケを皮切りに、良い感じにハマってたと思います。
「あたおか」というワードも見取り図らしくて好きだ。流行らねえかな、あたおか。

2番手はスーパーマラドーナ。正直早かったなー。ラストイヤーだったし、もっと後に観たかったコンビだった。
まぁ、今武智さんが渦中のこのコンビですが…自分はそういうの全然気にしないんで、今漫才見返しても普通に笑っちゃいます。

ただ、審査にもあった通りラストイヤーにしては随分サイコ寄りの攻めた漫才やったなーと思いました。
田中さんが鍵を閉めるくだりが爆発しただけに、その爆発がもっと後に効いてくると良かったんだろうけど、それは出順の都合もあったかなーと思う。

正直準々決勝とかのネタの方が好きだったんですが、ラストイヤーの矜持をひしひしと感じた。
敗退時の武智さんのコメントも、本当に涙出そうになるくらい感動したんだ。なのに、武智何やってんだよー!まぁいいけどー!

3番手はかまいたち。ここも早かったなー。
個人的には、3組の中に残っていてほしかった漫才だったな。めちゃくちゃ完成度高かったと思う。

あそこまで細かい題材の中で、あれだけの喧嘩漫才を作り出せるというのは本当にヤバい。
ちょっとブラマヨの名作「ボーリングの球」漫才を思い出したな。ポイントカードの話題だけでここまで面白くできるというのは。

お客さんを巻き込んでる感じとかも、如何にもその場で口論が繰り広げられているような感じが合って心地よかった。
「分かりにくく説明した」とか山内さんらしい魅力的なボケも多かったし、この漫才は3組に残れなかったっていうのは、今年のレベルの高さを象徴してるのでは。


お次に登場したのはジャルジャル。こちらもラストイヤー組、ラストイヤーの意地を見せつけ最終決戦に残りました!

去年も「ピンポンパンゲーム」という異次元漫才を見せつけたジャルジャル、今年は「国名わけっこ」。
これ凄いネタだった。30代半ばの大人二人がこんなくだらない事で盛り上がってたら、そりゃ笑うしかない。

去年と違う点というと、本当にその場でゲームを楽しんでる感だろうか。
構成が細かい部分まで完全に決まっていた去年と比べて、今年は予選と決勝で国名を繰り出す順番のパターンが違う。

福徳さんは大まかな漫才構成の中で、本当にアドリブで国名を分けていた。そして後藤さんもお客さんの反応を見計らってツッコむタイミングをその場で決めていた。
もはや名人芸というしか他ない。本当に漫才楽しんでるなあという感じだった。「アル、イン、アル、イン!」「ゼンチン、ドネシア、ゼンチン、ドネシア!」のくだりが一番好きだ。

お次も初登場にしてラストイヤー組のギャロップ。
貫禄の漫才という感じだったけど、決勝の空気を上手く掴めないままに終わってしまった。

自分は、他のコンビにはない哀愁漂う自虐感が好きだっただけに、ギャロップが受けた評価に対しては少しだけ悔しかった。
林さんが持つあの哀愁は個性だと思う。そこが伝わり切らないままに終わってしまって残念だ。

そういう意味では、後半戦突入・6番手のゆにばーすも今年は決勝の空気を上手く掴むことが出来ていなくて凄く悔しくなった。
お客さんが妙に重たかった。それに加えて川瀬名人が噛んでしまったりして、導入部分でお客さんを引き込む事が出来なかったんだと思う。

川瀬名人のM-1にかける情熱は重々承知だ。だからこそ、その情熱がまるで空回りしたかのようになってたのが凄く悔しい。
多分、川瀬名人はこんな慰め方されるのが一番嫌いだと思うし、本人が一番その点は分かってるだろうけど。

ゆにばーすは漫才の見せ方が上手い。漫才中のコントで漫才をするとか、アイディアもソリッドだし。今年は最下位に終わってしまったけど、今後確実に男女コンビ初優勝を狙える漫才師だと思ってる。

7番手は敗者復活組・ミキ。プラス・マイナスとの壮絶な戦いを制したミキ。
正直自分はラストイヤーであるプラス・マイナスを応援していたのだけど…ミキも圧倒的実力を敗者復活戦で見せつけていたので、勿論そこに不満は無い。

漫才のスピード感はそのままに、去年と比べると絶妙にわちゃわちゃし過ぎず分かりやすい物に纏まってて流石だなと思った。
終始しゃべくり漫才に徹したにもかかわらず、アクション多めだった去年よりもお兄ちゃんの全力疾走感が増しているのが凄い。

人気も実力も持ち合わせたミキだが、まさか3組に残らないとは…これもかなり番狂わせだ。


さて8番手は、待ってました!!!トム・ブラウン!!!

もう、トム・ブラウンを語り出すと、記事一つ分が埋まってしまいそうなので、詳しい事はまた今度みっちり語りたいなと思う。

「サザエさんの中島くんを5人集めて最強の中島くん“ナカジマックス”を作りたい」という摩訶不思議なみちおさんの導入でお客さんを引き込み、そして一瞬にして置き去りにしていく布川さん。
塙さんの評論が本当にしっくりくる。お客さんがあたかもナカジマックスを待ち望んでいるテンションで語りかけている布川さんが最高に頭おかしくて面白いんだ、この漫才は。

あの「ダメー」というツッコミ、平成最後の大発明なのではないだろうか。

「何なんだよそれ!」とか、「中島くん関係ねえじゃねえか!」とかじゃないんだ。「ダメ」なんだ。
お客さんの皆が待ち望んでいる(と勝手に思い込んでいる)ナカジマックスの製造が失敗した事に対する「ダメ」。

もう、色々言い出したら本当にキリがないので漫才自体の感想はこの辺にして…

かなりお客さんを夢中にさせたとは思うけど、予選で魅せたような大爆発には至らなかったんだろうなと思う。
ホームランか三振かという中で、ホームランには一歩及ばなかったといった感じか。個人的には超場外ホームランだったんだけどね。

しかし、2本目に加藤一二三が出てくる事を伝えた後の「しかも、土の中からですよ?」は最高だったな。あの漫才も最高なので皆に観てほしい。そ~れそれそれ、マンマンマングローブ!


さて、M-1の決勝の舞台がある程度焼け野原になったところで登場したのが、今大会優勝者・霜降り明星。

いやぁ、素晴らしかった。前々から霜降りは面白いなと思ってたけど、決勝でここまで輝いてくれるとは。
ツカミから一気に惹き込んで、何ヶ所も爆発ポイントを作り出し、4分間でその実力を余すことなく発揮していた。

決勝の舞台を縦横無尽に駆け巡り大暴れしたせいやさんのボケに対して、あまりにも的確に、それでいて想像を裏切り、何と言っても超簡潔にツッコむ粗品さん。
「こっから明日、こっから今日!」みたいなせいやさんらしいボケもありつつ、粗品さんのワードセンス光るツッコミも連発されていくので、二人のいいとこ取りって感じの漫才だったな~。

とにかく勢いが素晴らしかった。KOCでのハナコの時も感じたけど、若い力って良いよなあ。いぶし銀とは逆の、若いからこそのとんでもないあの勢いよ!

ただ、いぶし銀というのも素晴らしいのだ。
それを一番感じさせてくれたのが、トリの和牛。ここでトリを引く辺りが凄いなと思う。

正直、出だしは大丈夫か?と思った。「殺す」みたいなワードも飛び出すし、途中まではお客さんの心を掴み切れていないような感じだった。
でもよく考えればこの感情って、去年の「ウェディングプランナー」でも感じた事だった。よく考えれば、和牛がお客さんの心を掴めないまま終わるわけないのだ。

殺す・殺さない論争はあまりにも自然にコント漫才にシフトしていき、まさかの展開を見せていく。
最後の最後に大爆発を持ってくる辺りが素晴らしい。最後の大爆発に向かうためのフリを、しっかりとした時間をかけて作り上げていく感じも流石和牛だ。

ただ、4分間爆発を何度も巻き起こし突っ走った霜降り明星には一歩届かず、和牛は2位通過。1位霜降り、3位ジャル。


最終決戦、トップは3位通過のジャルジャル。
最後の最後で、まさかの挨拶ギャグネタ!そしてその挨拶ギャグのやり合いが、「均等にする」というジャルジャルらしいテーマの下に進んでいく。

1本目以上に二人で楽しんでる感が強くて最高だった。中学生なのかなと思った。多分、二人で漫才をしているときは、中学生のマインドに戻ってる気がする。
もう、やり切ったって感じだと思う。去年、あれだけ面白い漫才で3組に残れずかなり悔しい思いをしただけに。

2位通過の和牛。ああ、凄かった。もうお芝居を観ているような感覚に陥る。
川西さんの「持って来るやろ、本人やから」の一言で導入からグッと掴み、そこから水田さんの理屈っぽいキャラクターが炸裂していく。

相変わらず、川西さんの「言われてないのにやる」感じも最高だ。始めはやや嫌々ながら水田さんの母親役を始めるのに、途中はもうノリノリで「今日はええ天気やからお洗濯物がよく乾くわ」なんて言ってるんだから最高だ。

なんといっても終盤だ。最後の最後で、表情だけで笑いを取った。洗練され尽くした話芸を越えて、表情だけで全ての感情をお客さんを伝えるあの技術!
もはや貫禄の漫才と言っていいだろう。正直、これ観た時点では「霜降りの勢い凄かったけど、これは流石に和牛優勝かな」と思った。

そしてラスト、1位通過の霜降り明星。

「いきなりですが!」「いや楽天カードマンの言い方」というこのツカミだけで、優勝を確信した。和牛には申し訳ないけど前言撤回だ。
1本目の勢いをさらに増して驀進するその姿。優勝に相応しいフルスロットルぶりだった。

「私立!」「しょうもない人生!」などといった粗品さんのパワーワードも炸裂し続けるし、オチも凄く綺麗に決まっていた。
「11、12、13、14、冷房強すぎる!」は、簡潔ながらそのリズム感や語感もかなり洗練された素晴らしいツッコミワードだった。


かなりハイレベルな最終決戦を終え、ラストジャッジ。その結果は、霜降り明星が4票、和牛が3票。
和牛は去年に引き続き3票での惜敗を喫し、これで3年連続準優勝。

かなり悔しかったと思うけど、福徳さんと肩を組む水田さんの姿や、「また2位や~」と言わんばかりににやける川西さんの姿には本当に心打たれた。

松本さんも言ってたけど、今大会には漫才師の一体感があった。
結構重たい空気が続いてた中で、一体となってこの場を盛り上げようという気持ち。それが最終決戦でも感じられて感動した。

そして、最年少チャンピオンが誕生した事に対して漫才師が一体となって喜んでる感じも良かった。
皆が負けた事に納得していて、新たなスターの誕生を見届けているあの感じ。

本当にハイレベルな大会でした。改めて、霜降り明星本当におめでとうございます!!!

『キングオブコント2018』感想

先週の土曜日にキングオブコント2018が開催され、無事閉幕しました。
無事と言っていいのかよく分からんけど。

とにかく今年は運営が余計な事をしまくって、大会が始まる前から批判が相次いでいたけど、決勝自体はかなりレベルの高いものだったかなと。
ただ、ファーストステージが皆面白かったのに対してファイナルステージがあまりハネず、竜頭蛇尾な感じの大会になってしまったのは残念だった。

正直それも、全て運営によるルール改訂が呼んだ悪い結果だと思う。
コント披露時間が5分になった事で間延びした組が多かったし、ファイナルステージに3組しか残れないルールが結果的にあの尻すぼみ感を増幅させたわけで…

そして今年一番運営が躍起になって宣伝していた「決勝進出者当日発表」も、これと言って盛り上がらず、普通に発表していればよかった感が強すぎた。
なんだか全て空回りしていて悲しくなる。なんなんだろう。


何にせよ、今年の優勝はハナコという結果に終わりました。
正直ほとんど見たことなくてノーマークだったんだけど、コロチキパターンで若い勢いで優勝をもぎ取りましたね。

それでは、全コントの感想を…評論とかではなくただの感想なので、拙文ですがお許しを。


ファーストステージ

やさしいズ 【復讐】   86点
トップの重圧がかかる中、かなりウケてたと思う。ただ、トップじゃなければ確実にもっと評価されたネタだろうし、自分ももっと純粋に笑えただろうなと思う。現に、リアルタイムではあまり声に出して笑わなかったが二回目は素直に笑えた。名前も一切世間に浸透していない中シークレットルールで登場させられてさぞ緊張しただろうけど、溜めて溜めての「工業出てるんで」で拍手笑いを引き起こせたのはデカい。演技過剰な佐伯のキャラクターと、気の抜けた独特な空気感を持つタイとの温度差が非常にマッチしており、「聞いてるから泣いてんのよ」や「マジセグウェイ」など諧謔的ワードが飛び出しまくる。そんな中でも、「実家公文?」はもっと大爆発していいワードかな。ただ、溜めて言うボケに頼りすぎてる感も否めないとは思うので、ツッコミで笑いが起きるシーンだったり、構成の妙で魅せられると点数は伸びるのだろうなと思う。やさしいズの魅力は今のままでも十分なんだけどね。

マヂカルラブリー 【傘泥棒】   95点
M-1の雪辱を完全に果たした一作だと思う。「日常のどうでもいい場面がループする」という発想は今大会ピカイチ。しかも、野田のキャラクター性が乗っかった事によって途轍もないコントになっている。村上の「こんなとこじゃなくない!?」というツッコミが綺麗にハマった感じがあり、「マヂラブが会場に受け入れられた!」と勝手に喜んだりした。傘がループのスイッチになってるとか、右まで行くとループするなどの法則性も上手くコントに利用されている。おじさんが「なんかループしてない?」とループに気付く展開も良かったなぁ。ラストでの、野田が村上をループから引き戻すシーンは最高に面白かった。その前の野田の怒り方も笑っちゃうんだよなぁ。「一体何が始まるんだ?」というワクワク感と、ネタバラシ後の満足感が綺麗に釣り合っていて、出順がもっと後なら点数は確実にもっと伸びていた。それだけの爆発力を秘めたコントだったと思う。

ハナコ 【犬】   95点
やっぱりこういうネタが決勝では映えると思う。岡部の表情や言い方を最大限に活かしたネタだ。ただ、このネタに関してはハナコのネタの中では発想自体は特別真新しさは無い気がする。ただ、それでもこれだけウケた理由はひとえに“上手かった”から。「毎回嬉しいんだよね!毎回なのよ!」の言い方とか、意外と真似できない絶妙な面白さだと思うのだ。オモチャで喜ぶシーンなんて、外見も声も言葉遣いも完全に人間なのに何故か犬に見える。これは若手には稀有な表現力だったと思う。ただ少し残念なのは、菊田の使い方。ハナコの最大の肝は菊田の存在なんだけど、このコントではその存在力はあまり活かされていない。菊田を終盤に出して「犬が人見知りする」というあるあるを表現したいのは分かるけど、はっきり言ってあのシーン無くても成立する。2人でも出来るっちゃ出来るコントだ。そういう意味では少し残念だった。

さらば青春の光 【予備校】   93点
去年からずーっと噂に聞いていたネタ。正直ネタの内容をなんとなくネット上で見てしまっていたが、それでも笑えた。「コテコテの熱血予備校教師風の男がただ鼓舞するだけの人」という設定バラシのコントなんだけど、森田のキャラクター性が面白いおかげでバラシ前にも笑いが来てる(これは去年の「パワースポット」にも通ずる)。超前傾姿勢で教室に向かってきてからのピラミッドを書く天丼は、さらばには珍しい純粋な馬鹿馬鹿しさだったと思う。バラシから次の展開までのスピード感が良かった。さらばはそこが疎かになる事があるので。「うるさくしてる人、どうぞ帰ってください」からのピラミッドの流れ、完璧すぎる。ただ、森田のキャラクターが強すぎた事による短所は、東口が「常識人の立場」と錯覚されてしまったこと。このコントはダブルボケであって、東口の台詞ももっと爆発していいと思う。「冬何してんのとか言わんでええねん!」とか良い台詞だ。そして終盤は、東口がキレてからのくだりがあまり会場にハマらずやや失速気味に見えた。ドア越しの森田の姿とか、もっとザワザワ笑い起こってもいいんだけど。そういう訳で惜しくも1点差で4位となり、ラストイヤーの彼らは2本目を披露する事すら叶わなかった。普通にめちゃくちゃレベルの高いコントだと思うけど、去年の2ネタがあまりにも高品質すぎてハードルが上がりすぎていた感もあると思う。

だーりんず 【お会計】   87点
だーりんずらしい、綺麗な台本のネタだ。このネタがあまりウケなかった理由って、明らかに客層の偏り方が原因なのでは。やっぱり、老若男女しっかりバランスの取れた客を入れるべきだよなあ。りんすの絶妙なオッサン加減は2015年からさらに磨きがかかっているのだけど、小田ちゃんの“悪気の無いバカ”感にもかなり拍車がかかっていてついついニヤけてしまう。。「パニックペイ」というワードは見事だったなぁ。しかしその分「ハッスルピエロ」は少し見劣りしたか。小田ちゃんが舟盛りを勧めて伏線張るシーンからの残金発表のくだりが最高だ。無銭飲食のくだりが全然ウケないのは流石にちょっと違和感を覚えた(松ちゃんの後ろの女が全く笑う気無さそうな顔でムカついた)。そして最後はちょっとほっこりさせる辺りがだーりんずらしい。そしてこのネタ、過去4年の中で最も審査員内の得点数に差がついたネタだ。松ちゃんの80点は流石に厳しく感じたな。客ウケに惑わされてる感があった。

チョコレートプラネット 【監禁】   90点
コント中盤までは松尾一人が舞台に立ち、長田はボイスチェンジャーを用いて舞台裏でリアルタイムで松尾とやり取りをし、それを映像で流すという手法のコント。このネタ、「松尾がただうるさいだけのネタ」みたいに思われる節があるけど、肝はそこではないと思う。うるさい松尾に対する長田のリアクションこそが見るべき場所である。「群馬、群馬県!群馬県の山!」のくだりはやっぱり素晴らしい。その分、「鈴木たけし」のくだりはそのネーミングが少し安易に感じた気も…ただ、その後の臭いのくだりでの二人の「教えろ!」が交錯するシーンは良いくだらなさだ。変な器具を見つけてくるシーンも良い。そしてとうとう長田が舞台に出てくると、長田とは違う謎の男の声が。そんな男の声を無視して勝手に器具を取り付けて喚く松尾のサイコっぷりよ。最終的に、第三者に向けて「教えろ」をこだまさせる二人という構図で終わるのも締まりが良かった。ただ、478点は些か高すぎる気も…

GAG 【居酒屋のバイト】   92点
やっぱり俺、GAGの世界観が大好きだ。これはGAGにしか出せない空気感だ。そして去年より確実に馴染み始めている。福井のツッコミが本当にいちいち自分の琴線に触れてくるのだけど、それが去年よりさらに面白く感じたのは単純に去年は標準語に縛られていたからのような気がする。宮戸の女装も相変わらずスーパーブスなのに妙な魅力を醸し出していて、GAGの恋愛ネタには欠かせない存在だ。このコントは福井が盛り上がり始めるくだりからが最高で、何と言っても「一万人!」からの「今一番いらんおふざけ~!」のくだりはあまりにも馬鹿馬鹿しすぎて個人的今年ベストシーン。視覚的にも聴覚的にも、B級ドタバタコメディ感が気持ち良い。そんなドタバタコメディにもかかわらず、終盤の宮戸がビールを飲み干すのを二人がただただ見つめるシーンは実に映画的だ。「無くなるな…無くなるなって!」と泣きながら懇願する坂本の姿、「切ない恋の砂時計やで!」と後ろに崩れ落ちる福井の姿は笑いを通り越して感動さえ覚える。「俺達は、自分の無力さを感じながら…」の部分はまだ会場の空気にはハマり切らなかったな~。あの台詞が準決勝では大爆発したに違いない。実力はもう十分、後は世間に馴染むだけのトリオだと思う。いやぁ、好きだ。

わらふぢなるお 【空質問】   91点
会話メインのコントでここまで面白いコントはそうそうないと思う。まさかこういうタイプのコントをわらふぢが演じられるとは思ってもみなかった。割と緩やかな始まり方だったと思うけど、“空質問”のシステムが伝わり出してからは、「逆撫でされるんだよね」からの「神経をですか?」を皮切りにいしわたの空質問がドカンドカンとハマる。「これ店長の背中ですか?」みたいなサイコボケも、「巡査長ですか?」というバカなボケも見事に心を捉えてくる。特に前者は絶妙な気持ち悪さがあり、銀シャリの「僕が警察です」のような奇妙な感覚が心地良い。「ザ・クエスチョンマン」に対する「はい」みたいなズラしも上手い。会話メインの中、接客がそつなく出来るシーンを挟んだのもしっかりアクセントになってた。ただ、オチのサイコな感じはちょっとよく分からなかったかな。空質問ラッシュが巻き起こるバージョンもあったらしいので、ネタを改訂する前の状態も見てみたかった。

ロビンフット 【彼女の年齢】   97点
素晴らしい。今回間違いなく一番の良作。今回ネタ時間が5分になった中で、一番5分を綺麗に使ったネタだった。結婚相手の女性に戌年という情報しか教えてもらっていない息子。そんな相手方の年齢を、息子の口から出る情報から憶測していく父親。その掛け合いがあまりにも熟練されていた自然さを持っている。おぐの見かけも絶妙に初婚の38歳感があるし、マー坊の佇まいも絶妙に67歳感があり、そんな風貌から飛び出す「48や!」の言い方が最高に面白い。「よんじゅうはぁちや!」って感じの言い方。「72じゃね?」の変化球も巧い。そんなマー坊の自然な演技のおかげで、12歳ずつ年齢が跳ね上がっていく様子は見ていてめちゃくちゃ気持ち良い。「トメちゃんは48や!」と36歳の線を諦めるおぐの姿も良い感じの哀愁リアリティだ。「お父さんの二個上やからや!」みたいな台詞にも、受け手に違和感を覚えさせない工夫とリアリティがあって笑ってしまう。そして何と言ってもユーミンの曲を流すタイミングが天才的で、「春よ、来い」が流れる中、マー坊が放った「章弘ぉぉ!幸せに、なれよぉぉ!」は鳥肌モノだった。因みに、おぐはこの大会の前日に実際に入籍しており、そんな状況だったからこそあそこまでマー坊も心込めて台詞を言えたんじゃないかな~とも思ったり。さて、地味のこのネタの凄い所は、今年しか出来ない事だ。24歳というミスリードを狙うための昭和24年生まれという設定では、69歳という70歳手前の年齢が算出されるのが今年だけ。従って、この最高の展開が演じれるのは今年だけだ。見れて良かった。まさしく大会最年長だからこその熟練された演技と構成力による大傑作だった。

ザ・ギース 【サイコメトラー】   87点
珍しく、かなりガッツリ映像を使ったコント。しかしその本質はギースらしい綺麗な伏線が張られたコント。証拠品をサイコメトリーで視るも、犯人以上に想いの強い作り手の映像が浮かぶというボケに、しっかりそのあと説明の付く理屈があるのが凄い。尾関がサイコメトリーした証拠品は、実は犯人だった高佐がでっち上げた偽の証拠品で、高佐はわざと職人の業に気を引かせて体力を消耗させていたのだ。何気にコントの始まりでは、高佐がライターを探していたりする。ただ、高佐が計算外だったのは、本当に予想以上に作り手の想いが強すぎた事で、尾関が護身する度に職人の顔が浮かぶシーンは最高に馬鹿馬鹿しい。「単純に体格差で勝った」って台詞もさりげなく馬鹿で良い。ただ、オチがなぁ。ボケのズラシとしてはアリだと思うけど。単純に、決勝で下ネタやって得って一つも無い気がする。


ファイナルステージ

ハナコ 【捕まえて】   95点
これは良いネタ。1本目であまり感じられなかった「トリオの必要性」が、このネタにはある。ほとんど2人しか出演していないのに、トリオでしか成し得ないネタという今までに無かったタイプのネタだ。秋山が岡部を追いかけるシーンがとにかく秀逸で、これは二人の足並みがしっかり揃わないと作れないシーンだったと思う。捕まえようとする秋山を岡部が振り切ってからの加速シーンとか、舞台上で演じているとは思えない只ならぬ表現力を感じた。そしてこのコントの馬鹿馬鹿しさは、菊田が登場してから一気に拍車がかかる。菊田が「ノンノンノン」ってやるシーン、これは菊田じゃないと絶対に出せない絶妙な腹立ち具合だ。岡部の女装が意外と様になってる(こういう女子いるよな~って感じの出で立ち)のと対照的に、菊田の女装が絶妙に偽物感が強いのもこのコントの基盤になってるような気がした。あと、岡部の顔がところどころ藤井隆に見えたり若い頃の曽我部恵一に見えたりした。そして何よりもオチが見事で、「幸せー!!」に被せる「女子むずー!!」というツッコミが全てを収束させた。このコント、オチ付けるのすげえ難しいと思うんだよ。そんな中で、なんであんなに走ったかとか、菊田の存在とか一切説明してないのに、あそこで「キスして」って台詞を入れられるのすげえと思う。演技と構成の妙、共に結成4年目とは思えぬ実力を見せつけられた。

わらふぢなるお 【超能力】   85点
これは、ちょっとわらふぢっぽくないなぁ…。ただ、随所にわらふぢらしさが散りばめられていて、凄い好きなくだりも幾つもあるので一概に否定も出来ない。序盤の「知らねえよ」や「すげえ使ってんじゃねえかよ」みたいな、口笛なるおの冷静なツッコミが好きだ。全体的に、「頑張れば抵抗できる超能力」や「変な顔をしないと心が読めない」みたいな大きなボケよりも、その後に挟み込まれる細かいボケの方が面白かった。「おっとあぶない!首がつるとこでしたよ」「バカじゃねえかよ」みたいな細かいくだりでついつい笑ってしまう。「食後ですよ」に対する「使わねえよ」というツッコミの後にサラッと言った「焼きプリン食べるわだったら」はもっとウケるかなと思った。多分、会場がわらふぢに求めてたのはこういうファンタジー系の設定コントではなく、1本目みたいなちょっとずつ腹立たせるような会話コントだったと思う。

チョコレートプラネット 【棟梁】   83点
ロッチった。恐らく、この流れでは会場が一番求めていないタイプのコントだったのでは。そういう点もロッチっぽい。恐らく2014年の名作コント「ポテチ」のようなコントを作りたかったのだろうけど、審査員評通りあまりにも小道具に頼りすぎてしまった。長田の小道具見せたい欲が高ぶり過ぎた結果、小道具大喜利に走りすぎた余り、構成面が随分疎かになってしまった。きっと想像内ではキラーワードになり得る筈だった松尾の「意識たけ~」が空しい。そもそも、“意識高い”なんて言葉が出来るずっと前からそういう人の事をネタにしたコントが沢山あった中で、いくらその設定を棟梁というギャップのある職業にハメても今更感が否めない。ビジネスで使われる意識高い系のカタカナ用語を並べるボケは、流行り廃りの早い現代では既に鮮度がだいぶ落ちている。オチぐらい馬鹿馬鹿しいボケを乱発できれば可能性もあっただろうけど、全体的にボケが小さすぎた。無念。



ファーストステージは、460点超えが5組も飛び出すなど、かなり高い水準の戦いだったような気がします。
だからこそ、普通に今までの5組進出ルールで観たかったな、と…そしたら、さらばとロビンフットの2本目も見れたのに。

チョコプラ、わらふぢ、ハナコのファイナルステージ進出は妥当だと思います。会場ウケの順番通りだしね。
ただ、芸人審査だったらまるっきり変わってただろうなぁと思うと、やっぱり2013年までのルールが一番良かったなぁ、と。

個人的トップ3はロビンフット、マヂラブ、さらば or GAGでした。
正直、さらばはファイナルステージに残れば普通に優勝してたのでは…残念無念。

さらばは本当に今年をラストイヤーとするんでしょうか。だとしたらこんな悲しいことない。まだまだもっと頑張れる筈なのに。
GYAOでの生配信で小峠氏に結構マジめに説得されてたので、来年森田氏の考えがどう転ぶかはわかりませんけども。

ていうか、GYAOの打ち上げ生配信良かったな。あれはこれからも続けてほしい。まぁ、ガッツリM-1の真似してる感は否めないけど。

惜しくも最下位に終わったやさしいズも、放送中名前を何回も連呼されて、結果的に名前が知れ渡って良かったなと思います。仕事も入ったみたいだし。

因みに、後で見返してから一番笑ってしまったくだりは、わらふぢファイナルステージ進出確定時にふぢわらが放った「夢みたいです~。まぁ夢なんでしょうけど」です。
全然ウケてなかったけどね。会場の方の声と被っちゃって。言ってから「あ、届いてないな」みたいな顔するふぢわらと「何やってんだ」って顔してる隣のなるおの顔が最高だった。

ふぢわらのボケ、他にない絶妙なサイコ感があって好きなので売れてほしい。
あと、GAG坂本の電卓出すくだりも好きだった。打ち上げでもボケ仕込んでたし、そのしょうもなさがクセになるのでもっと平場も見てみたくなった。


とりあえず、コント師の方々は最高なので、後は運営がやる気を出すだけかなと。
今年はルール改訂の地獄っぷりもさることながら、運営のやる気の無さがかなり目立ったなぁ。

Twitterで句読点の使い方がおかしい怪文章を投稿したり、準決勝進出者32組の動画を出すと言っておきながら、25組出したところで何故か更新をストップさせたり…
残り7組の動画、とうとう決勝当日になっても投稿されなくて、未だにお蔵入り状態ですよ。何このやる気無さ。

ルールもしっかりした物に戻してほしいし、M-1を真似するなら運営のやる気ありっぷりを真似してほしいです。
M-1運営のような、芸人ファーストの番組作りを心掛けてほしいよね。あの番組、本当に芸人への敬意が凄い。

来年は決勝進出者当日発表も絶対にやめてね!頼むぞ!

何はともあれハナコおめでとう!悲願のナベプロ優勝~!!

キングオブ不安

いよいよキングオブコント2018決勝当日。

今回は始まる前から嫌な予感しかしないという、かなり稀有な回である。


去年、個人的には過去10年の中でもトップクラスにレベルの高い回だったにもかかわらず惜しくも視聴率10%を割ってしまう。
そのテコ入れか、今年は奇ッ怪なルールを導入。

まず、今年は2008年以来のコント披露時間5分。

正直、5分というタイムは意外と長い。
東京03やロバートといったベストコント師のネタは10分だろうが20分だろうが見てられるものだが、賞レースの5分は極めて長いものだ。

2008年初代大会が失敗した理由って、実はそこにもあると思っていて、10年経った今そのルールを復活させる意味もよく分からない。

そして5分になった幅寄せで2本目を披露できるのは僅か3組という地獄仕様。
確かに、4位・5位通過って優勝の可能性はほぼ皆無に等しいのだが、近年のかもめんたる「冗談どんぶり」やアンガールズ「追跡」が見られないと思うと惜しいものがある。


そして何と言っても今年の一番の地獄仕様はこちら。

決勝進出者、当日発表のルール。

芸人達には事前に決勝進出者10組を発表してあるのだけど、公には発表されず決勝内で随時判明していくというもの。

これが世紀の大不評で、お笑いファンのみならずライト層からも肯定意見はあまり聞こえてこない。
大会が始まる前から、番組下げ系のネット記事が幾つも上がるなど過去最悪レベルの前評判。

しかもしかも最悪なのが、その10組が決勝前に普通にリークされてしまっている事。
そしてそして何よりも最悪なのが、そのリークが確定したのがキングオブコント運営が流したCMだという事実。

というのも。
元より、2ちゃんねる等で実しやかに囁かれていた10組というのがいて、皆本当か嘘かはさておき面白半分に扱っていた。

しかし、それはある日の水曜日のダウンタウンの放送内にて、不確定から確定に変わってしまう。

先日の水ダウの放送内にて、初めてキングオブコントのCMが流された。
決勝進出者は当日までのトップシークレット、というのを伝えるCMだったのだが…

なんと、そのCM内で、決勝進出者のシルエットが使われていたのだ。

シークレットと言っておきながら、自分からバラしていくスタイル。
当然お笑いファンはそのCMが出てからシルエットを次々暴いていき、瞬く間に10組の全貌が解き明かされていく。

その過程で、我々はとんでもない事に気付く。

過去にリークされていた10組と、シルエットが限りなく一致している。

分かりにくいシルエットも幾つかはあったものの、そのリークと照らし合わせてみると合点が行くシルエットだった。
CMが流れてから実に10分から20分だろうか。あまりにもあっさりと10組が判明。

この時点でも最悪なのだけど、もっと最悪だったのが決勝進出者の選出。

準決勝でウケた組が軒並み落とされているのだ。
お笑いファンが運営するサイトでの準決勝の面白かった組ランキングのアンケート結果と、あまりにもかけ離れた10組。

過去最悪クラスの前評判とのかけ離れっぷりに、お笑いファンは阿鼻叫喚。

あの騒動から暫く経って、流石に自分も納得はし始めてるが、やはりガッカリ感は否めない。
自分が期待していた組や、トップクラスにウケたと評判の組がここまで落とされていると素直に楽しめない。


そして、そんな地獄の運営に追い打ちをかけるのが、日村さんのフライデー。

内容にはもう触れないでおくが、はっきり言って完全に相手方が悪いようなニュース。
フライデーの、「謹慎までは行かないにしてもラジオやKOCを変な空気にしてやろう」という嫌がらせっぷりが伺える。

KOCの公式Twitterを見ていても、スタッフが本当にやる気なさそうで萎える。

準決勝進出者32組の動画を出すと言っておきながら、25組まで投稿したところで何故かストップし現在も残り7組の動画が投稿されていない杜撰ぶり。
しかもその動画も、劇場の踊り場と思われる場所で特に照明もなく蛍光灯の光だけで特技を披露させられるという、キー局とは思えない手抜きっぷり。

極め付きは、子供が書いたとしか思えぬやたら読点の多い読みにくい文章。
もはややる気があるない以前の問題で、むしろわざと印象のよくない番組作りをしようとしているようにすら思える。


本当に、なんとか今からでも「実は水曜日のダウンタウンの壮大な検証でした!」とかならないかなぁと思っている。

でもどうせそんな訳も無いので、現実を見て優勝者を予想しているところである。

10組が誰とは言わないが、一応自分の予想や希望をここに記します。

優勝してほしい組は、さらば青春の光。
やっぱり俺の中のレジェンドはこの2人だ。ラストイヤーと意気込むこの組に、なんとか優勝してほしい。

だーりんずも地味に期待している。
如何せん地味なんだけど、台本の綺麗さはピカイチだと思っているし、もしかしたらもしかしないかな~と。


とりあえず、いよいよ当日。

不安要素はめちゃくちゃあるけども、まぁ楽しみにしているよ。

キングオブ改悪

キングオブコント準決勝が終わったのにつまんない。

例年は、準決勝二日目が終わってからすぐに会見が行われて、決勝進出者が発表されるんだけど。
今年は決勝進出者を決勝当日に発表するんだって。

ほんとに頭おかしいルールだと思う。

誰も得しないルール。
ライト層もコアな層も一つも得しない。ただただ視聴者が離れるだけのルール。


決勝進出者を10組予想して、当たったら一名様にTシャツプレゼントだって。
32組中の10組を当てるという苦行を突破して、貰えるのがTシャツ一枚って!しかも、一名様。どういう思考してたらこんな対価思い付くのか。

で、決勝進出者予想クイズをやるので、芸人達には箝口令が敷かれてるのだ。
決勝行ってるか落ちてるか、一切言っちゃいけないらしい。

そういうわけで芸人も皆牽制し合ってるような状況。
つまらないルールに縛られて心底可哀想だ。喜ぶことも落ち込むことも人前で出来ないし。

必死で努力して、やっと決勝に辿り着いた芸人たちは、注目され劇場でもちやほやされる今こそが束の間の平和なのに。
そういう束の間の平和を芸人から奪い取って、何が楽しいんだろ。


で、早速初日に一組バレてるし。

某演出家の方が、Twitterでハッキリと「嬉しい知らせがあった!ザ・ギース決勝進出おめでとう!」とバラしてしまいました。

放送業界に生きてて、今年のKOCのルール知らんってなんなんだ。
業界人にすらルールが浸透してないTBSの番組作りにも多少問題あるが。

そんなわけでギースだけ確定です。
後は、さらば青春の光辺りも当然確定とは思うけど…まぁ、100%とは言えんのよね。

で、初日にそういう事があったもんで、すぐに10組リークされちゃうんじゃないかな~と思ってたんだけど。
そこからは停滞。全然分からん。情報が尽きました。

最初こそ、芸人達のTwitterに噛り付いて憶測で決勝行ったか落ちたかを皆語っててある程度楽しそうだったんだけど。
数日経って、ただただ決勝進出者が分からないストレスで不快感たっぷり。全然楽しくねえ。

しかも、このルールに縛られて、全然公式がKOCの広報を出来ないっていう。
決勝進出者を語らずして宣伝のしようがないので、例年のようなツイートも一切なし。去年は進出発表時の動画まで出してくれたのに。


そういうわけでして、今年はなんか闇の大会になりそうで怖いです。

こうなったら、芸人は全力で面白いコントをやって良い大会にしてほしいな。

今年はネタ時間5分の上に、ファイナルステージに勝ち上がれるのは3組だけだから、すげえ可哀想だわ。

なんだかどんどん改悪されていくので本当に悲しい。そんなに数字が大事かね。
いや、数字を気にするのはいいけど、その結果どんどん大衆ウケからも遠ざかっている気がしてつくづく残念。

TBS内部でも不満続出なんじゃないかなぁ。水ダウでお馴染み藤井健太郎からも軽く皮肉を言われる始末だし。


こうなったら、さらば青春の光!優勝してください!頼む

『ENGEIグランドスラム(2018年4月7日)』感想

先日の『ENGEIグランドスラム』。記念すべき10回目、よかったね~!面白かった!

今、間違いなくお笑い芸人にとって一番素晴らしいお笑い特番。
と、個人的に思ってるわけですが、今回やっぱりそうだな~と改めて感じました。お笑い文化にとって、この番組は今とても貴重な番組だ。


だって、4時間超え特番のトップが和牛ですよ?素晴らしいセンスのタイムテーブルじゃないですか。
次世代漫才師をトップに据えるセンスが流石だなと思います。

そこからもう、お笑いの応酬ですよ。今回は特にそうで、様々なジャンルの演芸が詰まりに詰まってましたよ。

漫才、コント、ピンネタ、漫談に、歌ネタもあり、さらに落語に講談まで!

その中でもやっぱりMVPは落語と講談ですよね。立川志らく氏と、神田松之丞氏。
自分も、あまり落語と講談をしっかりと見る機会というのは無かったんですが、やはり短い時間内での披露でもめちゃくちゃ惹きつけられました。

志らく師匠の「死神」、最高でしたね。フル尺で観たらもっと最高だろうな~。確かに寄席観に行きたくなっちゃうな、これは。
あのサゲ、鳥肌立ちますね。落語は如何に元を踏襲しつつ現代版にアレンジしていくかが大事ですもんね。

そして、神田松之丞さんの講談の、あの大迫力さ!!汗だくで張り扇で釈台を叩きながらまくし立てるあの姿、最高ですね。

松之丞さんのことは、エレ片の前にやってたラジオで知ってて、「良い声だな~」「講談師だけあってお話上手いな~」と思ってたんですけど。
講談最高だな!もっと聴きたい。引き際が最高すぎました。あの「えー!」は、あのアウェーな空間でしっかり客の心を掴んだ証拠だ。


当然、漫才やコントもめちゃくちゃ面白い。

ロバート最高だ。ロバートはいつでも楽しんでる。自分が楽しむ姿で人を楽しませることができるって、お笑いは最高の職業だなーと思う。

ジャルジャルのコントも最高に頭おかしかった。わけわからん。どういう脳してたらあんなコント考えられるの?
オペラ歌手である理由はなんなんだ!コントにオペラ一つも関係ないし!オペラ歌手とスタンガンをどうやって絡めたんだ。

漫才もみんな面白かったけど、個人的に良かったのはハライチ。去年のM-1の敗者復活戦でスーパーマラドーナと争ったネタでさーね。
ツマミのくだりが最高すぎた。岩井がノッてたな~。マックスのところからさらに回してしまって壊れてちゃったけど、愛着があるから捨てないって、なんだそれ!

バカリズムの「僕と富山県」も良かったな。升野さん好きそうだ。徹底的に架空の話しかしてない。山若布とかJR新堤駅とか、無いことをサラッと言う。


トライアウトからの勝ち上がり組は、チョコレートプラネット、うしろシティ、アルコ&ピース。みんな面白いコント師。
アルピーのあのネタ良かったですね。近年新ネタ作ってるイメージなかったんだけど、アルピーらしくて良いネタだった。オチもアルピー。

強いて言うなら漫才師も一枠欲しかったな。トライアウト見てて、ウエストランドが面白いな~と思ったんだよね。
劇場出てる漫才師って感じで良かった。河本のボケめちゃくちゃ良くなってたな。

「今この芸人がスゴイ!」タイムも良かったね。佐久間一行がもっと評価される時間軸になってほしい。優勝者なんだから。


しかし、10時からが随分ディープな世界だったな!

濱田祐太郎の“笑いは盲目”と言わんばかりの漫談、神田松之丞の大迫力の汗水漬く講談、そして博多華丸・大吉の中高年による杯盤狼藉漫才。隙のない伝統的お笑いの布陣。

しかし、濱田くん緊張してたな笑 確かにR-1より緊張してたように見えた。でも最高に面白かったけどね。


いや~、良い番組だった。

これからも改編期の節目で開催されるのが楽しみです。

EYE

あー、花粉症。
今年は、鼻も辛いが目の痒みが結構辛い。

目を掻きむしりすぎて、バカ充血。で、充血しすぎて目の膜みたいなのがめちゃくちゃぶよぶよになったりした。
「結膜浮腫」というらしい。何回かなったことあるんだけど、最近連日なってるのでちょっと怖い。数十分で治るんだけどね。

目は大切だからなー。怖いですわ。しっかりケアせんと。


目といえば、先日のR-1で全盲の漫談家である濱田祐太郎が優勝したばかりだ。

目が見えないことを芸人としての個性に変え、そのしゃべくり力で優勝をもぎ取った。中でも、「目が見えへんのにめまいがした」は最高のパンチラインだった。

健常者と障碍者の関係性というのは、本当に難しい問題であって、特に笑いの分野では中々触れ辛い問題でもある。
そんな中でこれだけウケを取った濱田さんは本当にすごかった。

濱田さんのR-1優勝は、今後のお笑い界に差した一つの光だ。これからお笑い界がさらに明るくなることだろう。

これから濱田さんがどんな形でバラエティ番組を席巻していくかがすごく楽しみだ。


ただ、やっぱり目が見えないことは個性である場合よりもハンデでもある場合のほうが多くなると思う。
そして、そのハンデとは、目が見えないことそのものによるハンデというより、周りが気を遣いすぎてしまうハンデという感じだ。

無碍に扱われることが「オイシイ」と評されるお笑いの世界で、彼を無碍に扱うことは周りとしては難しいことだと思う。

でもこういうのって案外本人は実は全く気にしていなかったりして、現に彼のインタビューでは、「舞台でのゲームコーナーで周りに気を遣われるが自分はあまり気にしていない」ということが語られている。

差別が駄目なことは誰でも大概分かっていることだけど、皆どこかで差別ではなくても区別をしていて、健常者と障碍者の扱いはどうしても違ってしまう。

一旦、障碍者とかそういうことを抜きにして考えてみよう。

例えば、ハゲの芸人とか山ほどいる。デブも山ほどいる。チビも山ほどいる。そして、ブサイクやブスの芸人は数知れずだ。
それはお笑いの世界では唯一無二の個性となり、周りにそれをイジられることでオイシくなっている。

だけど、ハゲの芸人が全てのネタやトークでハゲを絡めるかといえば、そうでもない。
今回のR-1で、おぐという芸人がハゲネタで最終決戦に残った。彼は以前R-1決勝進出した際もハゲネタだったんだけど、それはあくまでハゲが彼にとっての最大のパンチラインだからであって、持ちネタが全てハゲに関係するわけではない。

濱田さんにとっては、目が見えないことがパンチラインとなる。ただそれはあくまでパンチラインなだけだから、すべてに絡める必要もないだろう。

勿論暫くはロービジョンであることが良い意味で物珍しがられるだろうし、彼にとってそれは仕事に繋がるチャンスでもある。
だけど、最終的には「全盲だけど喋りが面白い」じゃなくて、「芸人だから喋りが面白い」というラインに立ってくれたらいいなーと思う。

全盲の漫談家じゃなくて、R-1で優勝した漫談家。
だから周りも、彼をかつて漫談で優勝したあべこうじと同じ扱いで扱うべきで、変に気を遣う必要はないと思う。


と、ここまで色々書いたが別にこんなこと書く必要も無い。書くまでもない。皆分かってることだ。

彼は、日常生活でハンデを感じることはあれど、お笑いでハンデを感じることはさほどないという。ならば、なんだかんだで周りの芸人たちは彼を一人の芸人として扱ってるってことだ。

そう考えると、彼を特別扱いして考えていたのはむしろ自分なのかもしれない。こんなことを書く時点で特別視していたのかもしれないので、だとしたら申し訳ない。

なんでこんな事を書き出したのか辿ってみたら、花粉症で目が痒いからだった。随分話が飛んだな。

何にせよ、濱田さんは切り返しが本当にめちゃくちゃ上手いので、これからトークで普通にめちゃくちゃ売れると思う。
彼が自らの売れる姿を自分で見ることが出来ない分、我々は彼のシンデレラストーリーを全力で見ていこうと思う。

ザコシ個展に行ってきた

今日は急に思い立って中野に行ってきました!

というのも、目的は中野ブロードウェイ・墓場の画廊にて開催されているハリウッドザコシショウの個展に行くため!
その名も「中野ザコシのルンちゃんペンちゃんごきげん個展」!バカひどいタイトルだ!

雪が降ったやなんやで行けてなくて、気付けば今日が個展最終日。実は半分行くの諦めかけてたんですが…
急遽行くことを決意。思い切って初中野デビュー。


とにかく電車に疎い自分は必死でアプリで乗り換えを調べ、1時間ほどかけて中野へ…
多少迷ったりもしたけど、無事に滞りなく着きました。しかし、埼玉から東京って割と近いよねー当たり前だけど。

そして驚いたのが中野駅前のポケモンの出っぷり!めちゃくちゃ出る。池袋とか下北沢とかより全然出るじゃん!

そんなことをしていて、駅に着いてから20分近く中野ブロードウェイに着けずにいた自分…
商店街をただ真っ直ぐ歩けば着くものを、よくこうも寄り道しながら行ったなと。

そして肝心の中野ブロードウェイがヤバすぎる。あんな場所があったなんて。なんで誰も早く教えてくれなかったんだろう。

まんだらけもバカでかいし、とにかくマニアには垂涎ものの店の多さ!レトロ的なのも多いし最高だ。
で、早く着きすぎて画廊はスタッフの休憩時間だったので適当に暇潰し…


15時。画廊が再開し、個展鑑賞!

ザコシがチラシや動画のために描いた絵がズラッと並ぶ。
そして、「やんべえ」を筆頭に、ザコシが今まで仲間たちと行ってきた軌跡のチラシなども大量にあってDOPE。

インスタ蠅コーナーは、一人で来たので撮影断念。一人寂しく、誰も映らぬ「ザコシの南海ホークスは今!?」を撮影…

グッズはG★MENS Tシャツ、Hollywoodのデザインがあしらわれたスマホカバー&パスケース、ものまね大連発ノートを購入。
本当はHollywoodデザインの白黒Tシャツが欲しかったんだけど、赤黒しかなかったのでG★MENSにしてみた。

今日は18時からザコシ本人が立ち寄ってたみたいだが、残念ながら時間的に全く被らずその場には立ち会えず…
店員さんにも「18時からザコシさん来ますよ!」と優しく声を掛けていただいたのですが、名残惜しくも墓場を後に…

感想コーナーがあったので、「バカひでえね。ゴース!」と書き遺し、帰宅。


初めて行った中野。いやーもっと滞在したかったな。
たまに来よう。商店街にBIGマリオっていうレトロゲーム屋さん?もあって面白そうだったなー。

なんだかんだ、一人で電車で東京に来るのが出来てる俺、凄い。
あんなに出不精だった俺が!よくもまぁ、一人で外出してるよ!しかも遠出。素晴らしい!みんな褒めていこう!

ただ今凄く気がかりなのが、父親がインフルらしく、もしかしたら自分も感染しているかも…

そんなこと考えだしたら、病は気から的な感じで具合悪く感じてきたー!嫌だー!うつってないでくれー!

『エレ片 新コントの人』感想

『エレ片 新コントの人』を観た。

2年ぶりとなる「コントの人」開催。しかし、ただの「コントの人」じゃあない。何せ、“新”なのである。

今回は東京のみの開催とあり、ライブ開催期間も短い。数日前に始まったと思ったら、もう明日で終演。
一瞬で過ぎ去ってしまうそれは、だからこそと言わんばかりに純度の高いものになっていた。

初日から数日経った今日の昼公演。きっと、本来あった形から進化を遂げていたことだろう。そして、今はまだ進化途中。
きっと自分が観た昼公演と、今日の夜公演でもだいぶ違っただろう。さぁ、千秋楽はどうなっていることか。


さて、新と銘打った今回だけど、全てが一新されている訳でもない。
当たり前といえば当たり前だけど、従来のコントライブと雰囲気は一緒だ。

『コントの人10』DVDの副音声でやつい氏は、「三人のコントライブはこれで終わりにしよう」との旨を発言していた。
「これからは別の演者をコントに加えてのコントライブを行いたい」というチャレンジ精神が伺えた。

しかし、新と銘打った今回も結局三人だ。

両国国技館で行った合同コントで満足したか、或いは副音声での発言はその場任せの思い付きだったか。

何にしても、結局三人が一番良いってことなのだ。

個人的にコントは、極めた時一番良いバランス編成が三人だと思っている。
三人コントは台本作りも意思疎通も二人より難しいが、一度極めてしまうと、二人コント師には辿り着けない境地を見せる。

エレ片のコントも、そういった境地に居るんだということが、今回のコントライブでまた一つ確信に変わった。


ただまぁ、当然“新”なんだから新しい面もある。

このままじゃ「新って言ってるくせに全然新しくねえ!」という意見かのように思われてしまう。
そんなことないのです。今回のコントライブは新なのです。

細かいことはまだ終演してないので言えないけど、個人的に今回のコントの幾つかには衝撃を受けた。今まで、エレ片コントライブでは受けたことのない衝撃感だった。まさに新コント。
特に一個、今まで見たことないタイプのコントがあってビックリした。ただ笑えるだけではなく、様々な謎を残すようなそんな感じのコントが。

ライブ全体の演出方法にも少し変化があって瞠目した。フライヤーを基にした、全体的な統一感があった。

映像はいつもの通り、最高に面白かった。だけれど、特に今回の映像はいつも以上にウケていたなあ。会場がぶっ壊れるかと思った。

そんな映像も、今回のOP・ED映像の音楽を提供してくれているのは馬喰町バンド。
民俗音楽を再構築・脱構築して新たな音楽を作り出す不思議な集団。「シャキーン!」番組内にも楽曲が使用されており、恐らくその繋がりもあったと思われる。
これがまた最高で、今回のライブの真新しさにさらに拍車をかける要因となっている。あー早くまた聴きたい。

会場には、赤坂レッドブルボックスカートレースで使用された“アンガーマネージャー片桐号”の展示もされています。そこだけは写真撮影OK。
グッズも良い。シンプルなデザインで着やすいからかパーカーが人気だったらしいけど、サイズが無かったことと予算の都合もあり購入は断念…
とはいえ、一番欲しかったパンフレットが買えたので満足。これは良い。


とにかく、コント・映像・音楽・舞台美術、すべてひっくるめて新コントの人です。

エレ片は、“新”を経てこれから何処へ向かうのか?
言い換えるならば、これからのライブのタイトルどうしていくんだ?そういった点も楽しみです。

備忘録は終演後に。では。

『M-1 2017』感想

M-1が終わった。

キングオブコントと違い、M-1のほうはあまり予選から追っかけてないのでいっつもあっさりと終わってしまうイメージ。
でも、そのあっさりがとんでもなくこってり。しつこい、質濃い。

今年も例年以上にレベルが高かった。
年々レベルが上がってるように思える。どんどん新星が出てきて、その新星がめちゃくちゃ面白い。当たり前のように思えてこれは凄いことだと思う。

優勝はとろサーモン
ラストイヤーにして、悲願の初出場優勝。

今年の最終決戦も去年同様に甲乙つけがたかった。
そんなこと絶対無いから大丈夫なんだけど、もし自分がM-1の審査員に選ばれたら優勝の一組を選べなくてバカ困っちゃう。

そんな中で、あのスーパー泥臭芸人とろサーモンが一夜にして輝くというマジック。素晴らしいことだ。
お笑いにはドラマがあるな。お笑いの賞レースはスポーツよりも予想が付かない摩訶不思議な文化だと思う。

本当におめでとう!とろサーモン!


今年は「笑御籤(えみくじ)」で一組ずつその場で順番を決めていくという恐怖のシステム。そんな笑御籤でトップに選ばれたのがゆにばーす。
ルールが変更したとはいえトップは結局不利で決して最後の三組に絡みやすい位置ではないんだけど、ゆにばーすがトップだったのは自分は良い方に転んだと思えた。

その独特な出で立ち。しかし実は繊細に作り上げられた漫才。自分はなんとなくトップで漫才を披露したメイプル超合金を思い出した。
トップに相応しいウケ。勿論出番順がもう少し後ならもっと点数は伸びていただろうけど、今大会の幕を切ったのがゆにばーすだったってのは、すげえ良かった。

次にカミナリ。まさかの二年連続二番手。
去年の基本スタイルを受け継ぎつつ、さらに綿密にネタを作ってきてる感じで良かった。やっぱり面白い茨城人だ。

そして、三番手が優勝者とろサーモンだった。かまいたちもKOCでは三番手だったので、この辺の順番って意外といいんだろうか。
ラストイヤー、当たって砕けろ!って感じで吹っ切れてたので最高だった。寄生虫のくだりは久保田の人生全てが表されてるような気がした。

四番目は敗者復活枠、スーパーマラドーナ。そもそも10位通過で、敗者復活大本命と言われていたコンビがそのまんま決勝入り。
敗者復活の下から順番に呼ばれてくやつ、めっちゃ怖いな。テレビ見てて一番手が震えたのが敗者復活でした…。

相変わらず田中のヤバさが前面に出てて好きだ。古今東西のイヤホンのくだりなんて最高だ。
でも個人的には、最後がややあっさりしてて、ネタバラシの衝撃がもっと強かった去年のほうが好きだったかなあという印象。

お次はKOC王者かまいたち。野良猫のスターを見返すべく、二冠を狙う鼬。
どんどんヒートアップしていく喧嘩漫才で、かなり尻上がりに盛り上がっていく漫才でめちゃくちゃ笑った。
残念ながら一歩届かなかったようだけど、自分はお気に入りの漫才だ。ラストチャンスまでしっかり粘ってほしい。

ここで前半戦五組が終了。
とろサ1位。スーマラ・かまいたちが同点2位につき、トップを担ったゆにばーすは残念ながら押し出される形に。


後半戦突入の鐘を鳴らしたのはマヂカルラブリー。頭おかしいコンビ。
大好きなコンビなんだけど、正直優勝は難しいだろうなと思ってたので全力で記憶に残る漫才をしてほしいなと思ってたらそうなった。

ここで一つ。巷でとろサ優勝と同列レベルで扱われてる(そうなのか?)、“上沼恵美子激怒”について。

まず、野田が「点数次第で態度を変える」とフリを入れて、伸びなかった点数に対しあからさまに不貞腐れる(…という仕草を見せた)。
上沼さんは、このボケに対し即興での“説教コント”を放り込んだ形だろう。つまりプロレスだ。

点数が伸びなかったマヂラブに対して、変に慰めつつのコメントをしても仕方ないと思っての、愛の鞭みたいなもんだ。
現に、野田が上半身裸になる地獄ボケで一番笑ってたのが上沼さんらしい。そして、その後の「大恥かいた」という野田の呟きまでひっくるめて一連の流れ。

上沼さんがあぁいう風に説教じみたトーンで喋るのはいつもの事なので、自分はマヂラブを引き立たせるための優しさを随所に感じたな。
現にトレンドで暫く名前が残ってたし。自己紹介の「のーだーです!」も相変わらず面白いので、絶対にこのスタイルを突き通してほしい。

続いて、さや香。正直、今回のメンバーで唯一本当に知らなかったコンビ。準々決勝あたりでなんとなく目にした名前が、気付いたら決勝に来てた。
最初、石井が少し噛んで大丈夫か?と心配になるも、そこからの新山の予想外のハイテンションボケでどんどん漫才がヒートアップしていって痛快だった。初めて見たが良い漫才師だった。

残る三組…どの漫才師も優勝候補レベルの漫才師ばかりに。

そんな中で八番目に呼ばれたのがミキ。中川家以来の兄弟漫才師。本当に仲が良さそうに漫才をするので非常に微笑ましい。
とにかくスピード感が凄い。鈴木という苗字の書き方を全力で表現していく。そのスピードについていけない!って人も居るかもしれないけど、乗りこなしてみるとめちゃ良いマシンだ。

九番目。大本命、和牛登板。前半は少し「あれっ?」と思わせておいて、その全てが後半から活きてくる絶妙なバランス感の漫才。
相変わらず川西は女性役でのツッコミが上手いし、サラッとウェディングプランナーから旦那に役柄を変える水田も凄い。ここで和牛が先程高得点を叩き出して決勝進出確定となっていたミキを抜いて1位に。

そしてトリはジャルジャル。稀代のコント師が、予測不能の独特な漫才を繰り広げていく姿はやはりカッコいい。
“変な校内放送”という変な前提に始まり、福徳の放ったチャイム音にリズム良く決まったフレーズをツッコんでいく不思議なゲームが展開されていく。

その場でどんどんと構築されていくミニマルテクノ漫才。漫才か漫才ではないか、ギリギリのところを上手く攻めていたと思う。
評価が割れたのも納得。もう一展開欲しかったという人もいれば、ミニマルだから良いという人もいる。めちゃくちゃ笑った人もいれば全く笑わなかった人もいるだろう。自分は大好きだ。


10組全ての漫才が終了し、最終決戦は和牛・ミキ・とろサーモン。この時点で、自分は三連単予想を外している(和牛・敗者復活・かまいたちと予想していた)。

トップは暫定3位とろサーモン。
噛みタバコをするように漫才を拡げていく久保田の姿が、とても泥臭く、そしてキラキラ輝いて見えた。不思議なものだ。

ラッパー・MCサーモンとしても活躍し、キャッチセールスとしても活躍(?)した久保田による、流れるような教祖様のお言葉は芸術的だった。
超イル。ドープ。そんな言葉がこの漫才にはよく嵌る。15年の思い全てを会場に預けるかの如くの漫才を披露した二人はとても素晴らしかった。

二番手はミキ。スターウォーズをテーマに、一本目以上に白熱していく漫才を繰り広げる。でも、バカ兄弟がじゃれ合ってるようでとても心地良い。
題材が特定の洋画なのはどうなんだ?とも思ったが、出る話題はあくまでも常識の範疇の話まで。亜生に対して耳をつんざくような、マイクをハウリングさせるような金切り声でツッコむ昴生がめちゃくちゃ面白かったなー。

大トリは和牛、一本目同様手堅い漫才。スーパー理屈野郎水田と、おばあちゃんが上手すぎる川西。二泊目に突入し、一泊目の工程を振り返るように回収していくのが気持ちいい。
しかし、一部取りこぼしているように見えたのと、一本目ほど盛り上がりきらなかった印象は受けた。勿論圧巻の漫才だったんだけど、構成が完璧すぎる分、泥臭いとろサーモンに及ばなかったイメージ。


誰が優勝するか…今年も全く分からなかった。

三組で割れるだろうなあと思ったら、とろサ4票・和牛3票と、ミキに1票も入らなかったのは少し意外だった。
4対3という、かなり拮抗した勝負をとろサーモンが制した。これは和牛悔しかっただろうなあ…。

とろサーモンは、とにかく人間臭かった。
人間だ。二人の人間だ。だから、優勝した時の“報われた”感もめちゃくちゃ強くて、なんだかジンと来てしまう。

ドラマ『火花』にも出演した売れない芸人村田の、心からの「売れたい」という気持ちがお笑いの神様に届いたと思うと、なんかすげえ話だなーと思う。

本当におめでとうございます!
テレビで活躍してほしい!昼とかに出てるの想像できないけど!

和牛とミキも、最終決戦に残れなかった7組の漫才師も、来年優勝目指してまた頑張ってくれ!!
そして売れてくれ!みんな大ブレイクしてほしいって心から願ってます!

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